よくある質問 ・ 表面処理の基礎

図面に「静電塗装」と指定すれば伝わりますか

結論

「静電塗装」は塗り方であって、塗料の種類を決めていません。静電塗装には粉体を使うものと溶剤を使うものがあり、どちらかで仕上がりも性能も変わります。塗料の種類(粉体か溶剤か)、色、膜厚、用途まで指定しないと、意図が伝わりきりません。

「塗り方」と「塗料」は別の軸

静電塗装は、塗料に静電気を帯びさせ、電気の力で部品に効率よく付着させる「塗り方」です。塗料が回り込みやすく、付着効率が良いのが特徴です。しかし、これは塗り方を言っているだけで、使う塗料が粉体なのか溶剤なのかは決めていません。

実際、粉体塗装の多くは静電で塗りますし、溶剤塗装でも静電スプレーを使います。だから「静電塗装」だけでは、粉体か溶剤かが決まりません。

塗料と要求を指定する

図面には、塗り方(静電)だけでなく、塗料の種類(粉体/溶剤)、色、膜厚、使用環境や要求性能を書きます。粉体か溶剤かで、膜厚、耐候性、色数、焼き付け温度が変わるためです。

「静電塗装」とだけあると、処理先は自社の標準で解釈します。意図した仕上がりにするには、塗料の種類と要求を明確に伝えてください。塗り方の違いについては、塗装方式の解説もあわせて確認すると整理できます。

確認ポイント

相談・判断の前に見ておくこと

塗料は粉体か、溶剤か

色・膜厚・使用環境・要求性能

塗り方(静電)だけでなく塗料まで指定したか

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