よくある質問 ・ 表面処理の基礎
少量多色の塗装案件は、どの方式が向いていますか
結論
色替えの手間が小さい溶剤塗装(吹き付け)が向きます。粉体塗装やカチオン電着は、色ごとにラインや槽の切り替え・洗浄が要り、少量多色では段取りが重くなります。色数・数量・意匠の要求で方式を選びます。
色替えのコストが方式で違う
溶剤塗装(吹き付け)は、スプレーガンと塗料を替えれば色を変えられ、少量でも段取りが軽いのが利点です。多品種・多色・少量の案件に向きます。
粉体塗装は、色ごとに粉を入れ替え、飛散した前の色の粉を掃除する必要があり、色替えに手間がかかります。少量多色だと、この段取りが単価に重くのしかかります。大量に同じ色を流すのが得意な方式です。
電着塗装は色替えに向かない
カチオン電着塗装は、塗料の槽に浸けて処理する方式なので、色を変えるには槽そのものを替える必要があり、少量多色にはまったく向きません。色の選択肢も限られます。防錆下塗りや、単色を大量に流す用途の方式です。
つまり「色をよく変える・1色あたりの数が少ない」案件では、電着や粉体より溶剤塗装が現実的です。
要求を整理して相談する
色数、1色あたりの数量、意匠や耐候性の要求、防錆をどこで担うかを整理してください。意匠性と少量多色なら溶剤、同色大量で厚みと耐候性なら粉体、防錆下塗りなら電着、という大まかな向き不向きがあります。
少量多色でも、厚みや耐候性がどうしても要る場合は、方式のトレードオフを処理先と相談します。数量と色数を最初に伝えると、適した方式を提案してもらえます。
確認ポイント
相談・判断の前に見ておくこと
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色数と、1色あたりの数量
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意匠・耐候性の要求はどの程度か
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防錆を担うのは下塗りか、塗膜そのものか
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