よくある質問 ・ 表面処理の基礎
業者を変えたら膜厚の値が変わったのはなぜですか
結論
膜厚は、どの部位で・何点測り・最小値か平均かで値が変わります。処理先ごとにこの測り方の標準が違うため、同じ図面でも報告される数値が変わることがあります。処理そのものの差というより、測定方法の違いであることが多いです。
膜厚は部位で違う
電気めっきでは、電流の集中する角やエッジに厚く付き、電流の届きにくい内面や袋部は薄くなります。同じ部品の中で膜厚は一様ではありません。だから「どこで測ったか」で数値が変わります。
処理先Aが平面で測り、処理先Bがエッジで測れば、同じ処理でも報告値は違います。処理が変わったのではなく、測定位置が違うだけ、ということが起こります。
測り方の標準が業者で違う
膜厚の管理には、最小値で見るのか平均で見るのか、何点測るのか、どの測定方法(磁気式・蛍光X線など)を使うのか、といった幅があります。図面にこれが指定されていないと、処理先はそれぞれの標準で測ります。
この標準が業者ごとに違うため、移管したときに数値が変わって見えます。実際の皮膜は同等でも、測り方が違えば報告値はずれます。
図面で測り方まで決めると揃う
移管で数値をそろえたいなら、図面に測定位置・測定点数・最小値か平均かを指定します。これで処理先が変わっても、同じ土俵で比較できます。
現行品のサンプルがあれば、それを基準に「この部位の値を合わせたい」と伝えるのも有効です。数値だけを追うより、どこの値かを合わせる方が、実部品の性能はそろいます。
確認ポイント
相談・判断の前に見ておくこと
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図面に測定位置・点数・最小値/平均の指定があるか
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旧業者と新業者で、測定方法がそろっているか
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現行品サンプルを基準に比較できるか
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