よくある質問 ・ 表面処理の基礎
複雑な形状の内側まで塗るには、どの方式がよいですか
結論
つきまわりの良いカチオン電着塗装が第一候補です。液に浸けて電気で析出させるため、袋部や内面、隙間まで塗料が回ります。吹き付ける粉体や溶剤は内側に届きにくく、複雑形状には不向きです。防錆下塗りなら電着、意匠込みなら方式の組み合わせも検討します。
電着は内面まで回る
カチオン電着塗装は、部品を塗料の液に浸けて電気を流し、塗膜を電気化学的に析出させます。電気の届く範囲には均一に付くため、袋形状、内面、隙間、複雑な凹凸まで塗料が回ります。複雑形状の防錆で第一候補になるのはこのためです。
一方、粉体塗装や溶剤塗装は塗料を吹き付ける方式なので、内面や奥まった面、袋部には届きにくく、塗り残しが出ます。外面中心の部品には向きますが、内側まで確実に塗りたい形状には不向きです。
目的で組み合わせる
内面までの防錆が主目的なら、カチオン電着が適します。ただし電着は薄く、色も限られ、紫外線に弱いため、屋外や意匠が要る部品では、電着で内面まで防錆し、外面に上塗りを重ねる構成も検討します。
内側に何を求めるか(防錆か、意匠か)、外面の要求は何かを整理して、方式を選ぶか組み合わせます。形状と要求を処理先に伝えれば、適した構成を提案してもらえます。
確認ポイント
相談・判断の前に見ておくこと
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内側に求めるのは防錆か、意匠か
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袋部・内面・隙間の塗り残しが問題になるか
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外面の要求(意匠・耐候性)と組み合わせるか
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