よくある質問 ・ 表面処理の基礎

溶射とめっきはどちらを選ぶべきですか

結論

厚い皮膜や、局所的な肉盛り・補修、めっきでは出せない材質の皮膜が要るなら溶射。薄く均一な皮膜や、量産・コストを重視するならめっきが向きます。溶射は厚く盛れて材質の自由度が高い反面、皮膜が粗く多孔質で、後仕上げが要ることが多いです。

皮膜の厚みと自由度が違う

溶射は、金属やセラミックスを溶かして吹き付け、素地の上に皮膜を作る処理です。数百μm〜mm単位で厚く盛れ、めっきでは扱えないセラミックスや特殊合金の皮膜も作れます。摩耗した部品の局所的な肉盛り補修や、耐摩耗・耐熱の機能皮膜に使われます。

めっきは薄く均一な金属皮膜が得意で、量産性が高く、コストも抑えやすいですが、厚く盛る用途や、金属以外の皮膜には向きません。

溶射は後仕上げが前提のことが多い

溶射皮膜は、めっきより粗く、多孔質になりやすいのが特徴です。そのため、寸法や面粗さが要る部品では、溶射後に研磨などの仕上げをするのが一般的です。密着も、素地の前処理(粗面化)に依存します。

厚い皮膜・局所補修・特殊材質が要るなら溶射、薄く均一・量産・コスト重視ならめっき、と用途で選びます。溶射を使うなら、後仕上げの工程まで含めて計画してください。

確認ポイント

相談・判断の前に見ておくこと

必要な皮膜の厚み(厚盛りか、薄く均一か)

めっきで出せない材質(セラミックス等)が要るか

溶射なら後仕上げ(研磨)の工程を見込んでいるか

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