よくある質問 ・ 表面処理の基礎

膜厚は部品のどこでも同じですか

結論

電気めっきでは同じではありません。電流の集中する角やエッジは厚く、届きにくい内面・袋部・深穴は薄くなります。無電解めっきや電着塗装は比較的均一です。どの部位の膜厚を保証するのかを決めないと、合否の判断がずれます。

処理方式で均一さが違う

電気めっきは電流で皮膜を析出させるため、電流の集中する角・エッジは厚く付き、電流の届きにくい内面・袋部・深穴・ねじの奥は薄くなります。同じ部品の中で膜厚は一様ではありません。

一方、無電解めっきや電着塗装は、電流に依存しにくいため、複雑形状でも比較的均一に付きます。膜厚の均一さが重要なら、処理方式そのものの選択も関わってきます。

「どこの膜厚か」を決める

膜厚が部位で違う以上、「膜厚◯μm」という指定だけでは、どこの値なのかが決まりません。角で測れば合格、袋部で測れば不合格、ということが同じ部品で起きます。防錆を担う面、はめあい部など、保証したい部位を指定します。

全部位を同じ膜厚で要求すると、実質的に満たせない指定になります。機能上ゆずれない部位だけを指定し、そこの測定位置と最小値を決めるのが実務的です。

確認ポイント

相談・判断の前に見ておくこと

膜厚を保証したい部位はどこか(防錆面・はめあい)

その部位の測定位置と最小値を指定したか

均一さが要るなら無電解・電着など方式を検討するか

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