よくある質問 ・ 電気亜鉛めっき

亜鉛めっきのバレルとラック、どちらが安いですか

結論

一般には、小物を大量にまとめて処理できるバレルの方が単価は安くなります。ただしバレルは部品どうしがぶつかって打痕が出るため、外観面のある部品や変形しやすい部品はラックになり、その場合は単価が上がります。安さだけでは決められません。

バレルは数量で安くなる

バレル処理は、部品を回転する容器にまとめて入れ、一度に大量を処理します。1個あたりの手間が小さいので、小物を数量で流すなら単価は下がります。ボルト、ワッシャー、小さなプレス部品などが向きます。

ラック処理は、部品を1点ずつ治具に掛けます。手間がかかるぶん単価は上がりますが、部品どうしが触れないため打痕が出ず、外観を保てます。

打痕を許せるかどうかが分かれ目

バレルは回転中に部品どうしがぶつかります。小さな打痕やエッジのつぶれが許容できる部品なら問題ありませんが、見える面がある部品、精密な形状、薄くて変形しやすい部品では不良になります。この場合はラック一択で、単価はバレルより高くなります。

つまり「どちらが安いか」は、部品が打痕を許せるかどうかで決まります。安いバレルを選べる部品か、ラックにせざるを得ない部品か、を先に判断します。

膜厚の付き方も違う

バレルは部品が転がるため膜厚が比較的そろいますが、袋部や重なった面は付きにくいことがあります。ラックは掛け方で膜厚をコントロールしやすい一方、治具跡(接点に皮膜が付かない箇所)が残ります。外観面に治具跡を出したくない場合は、掛け位置の相談が要ります。

確認ポイント

相談・判断の前に見ておくこと

部品に打痕が許されるか(外観面の有無)

薄板・精密形状で変形の懸念があるか

治具跡が出てよい場所はどこか

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