よくある質問 ・ その他の処理

溶融亜鉛めっきと電気亜鉛めっきはどちらを選ぶべきですか

結論

屋外で長期の防錆が要る大きな鉄骨・構造物なら溶融亜鉛めっき、寸法精度や外観、小物・薄物なら電気亜鉛めっきが向きます。溶融亜鉛は皮膜が厚く防錆に強い反面、寸法が大きく変わり外観も粗くなります。用途と精度で分かれます。

膜厚と防錆力が大きく違う

溶融亜鉛めっき(どぶづけ)は、溶かした亜鉛の槽に部品を浸けます。皮膜が数十〜百μm超と厚く付くため、屋外や長期の防錆に非常に強く、橋梁、鉄塔、建築部材などに使われます。

電気亜鉛めっきは、電気で薄い亜鉛皮膜(数〜十数μm)を付けます。防錆力は溶融亜鉛より穏やかで、後処理(クロメート)や上塗りと組み合わせて使います。屋内や中程度の環境の部品が主です。

寸法精度と外観で電気亜鉛が有利

溶融亜鉛は皮膜が厚く、付き方も均一ではないため、寸法が大きく変わります。ねじは処理後に通し直す(タップの立て直しやオーバータップ)ことが多く、精密なはめあいには向きません。外観もスパングル(結晶模様)が出て、滑らかではありません。

電気亜鉛は皮膜が薄く均一で、寸法変化が小さく、外観もきれいに揃います。精度や見た目が要る部品、小物、薄板は電気亜鉛が向きます。

部品の大きさと使用環境で決める

大きい・厚い・屋外で何十年も持たせたい鉄構造物なら溶融亜鉛、小さい・精密・屋内〜中程度の環境なら電気亜鉛、というのが大まかな分かれ目です。薄板を溶融亜鉛にかけると熱で歪むことがあるため、薄物も電気亜鉛が無難です。

中間的な要求では、電気亜鉛+上塗り塗装や、亜鉛ニッケルめっきといった選択肢もあります。使用環境、必要な防錆年数、寸法精度、外観を整理して選んでください。

確認ポイント

相談・判断の前に見ておくこと

屋外で長期防錆か、屋内〜中程度か

部品の大きさ・板厚(薄物は溶融亜鉛で歪む恐れ)

ねじ・はめあいの精度、外観の要求

詳しく知る

背景を掘り下げるページ

ほかの質問

あわせて読まれる質問

よくある質問の一覧へ