よくある質問 ・ その他の処理

無電解ニッケルめっきはどんなときに使いますか

結論

複雑な形状でも膜厚が均一に付くこと、硬さや耐食・耐摩耗を兼ねられること、非磁性にできることが強みです。電気めっきでは膜厚がそろわない内面・深穴・ねじ、金型や精密部品、耐食と硬さを両立したい部品などで選ばれます。

膜厚が均一に付くのが最大の特徴

無電解ニッケルは、電気を使わず化学反応でニッケル皮膜を析出させます。電気めっきは電流の集中で膜厚が偏りますが、無電解は電流に依存しないため、内面、深穴、袋部、ねじ山まで均一な膜厚で付きます。

この均一さが、複雑形状や精密部品、はめあい公差の厳しい部品で効きます。膜厚が読めるので、処理後の寸法を狙いやすいのも利点です。

硬さ・耐食・非磁性を兼ねられる

無電解ニッケル(ニッケルリン皮膜)は、それ自体に耐食性があり、熱処理で硬度を上げることもできます。硬さと耐食を一つの処理で両立したい部品、金型、油圧・精密機器の部品などに使われます。

また、リン含有量の高いタイプは非磁性にできます。磁気を嫌う部品で選ばれる理由の一つです。用途に応じてリン含有量や熱処理を選びます。

選ぶときに伝えること

何を狙うか(耐食・硬さ・非磁性・寸法出し)で、条件が変わります。母材の種類、必要膜厚、はめあい公差、熱処理の可否(母材が熱でなまらないか)を処理先に伝えると、適した仕様を提案してもらえます。

電気ニッケルめっきより単価は上がる傾向があります。均一な膜厚や複雑形状という無電解ならではの利点が要るかどうかで、電気ニッケルとの使い分けを判断してください。

確認ポイント

相談・判断の前に見ておくこと

狙いは耐食・硬さ・非磁性・寸法出しのどれか

内面・深穴・ねじなど、膜厚の均一さが要る形状か

熱処理で硬度を上げる場合、母材への影響は許容できるか

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