よくある質問 ・ カチオン電着塗装
カチオン電着塗装で、穴があれば液は抜けますか
結論
穴があっても、位置や向きが悪いと液は抜けきりません。カチオン電着は液に浸ける処理なので、袋形状や下向きの面、小さすぎる穴には液や気泡が残り、液だまり・塗りムラ・乾燥不良になります。穴の位置と吊り姿勢をセットで考える必要があります。
穴の有無より、液が抜ける経路があるか
カチオン電着塗装は、部品を吊って塗料の液に浸け、引き上げます。このとき、液が入って・抜けていく経路がないと、袋になった部分に液や空気が残ります。穴が空いていても、その穴が液の抜ける向きになければ、液は溜まったままです。
つまり「穴があるか」だけでなく、「その穴が、吊った姿勢で液の抜ける位置にあるか」が問われます。上向きの面や、袋の底、行き止まりの穴には残りやすくなります。
残った液が不良になる
抜けきらなかった液は、液だまりになって塗膜が厚くなったり、乾燥・焼き付けの工程で泡やタレ、色ムラを起こしたりします。気泡が抜けなければ、そこだけ塗膜が付かないこともあります。
これらは図面の平面図だけでは気づきにくく、実際に吊って浸けてみて初めて分かることが多いため、形状と吊り方を事前に相談しておくと手戻りを防げます。
穴の位置・大きさ・吊り姿勢で解決する
液が抜ける向きに水抜き穴を設ける、穴を十分な大きさにする、吊り姿勢を変えて袋部が液を抱えないようにする、といった対策があります。設計段階で水抜き穴を入れられれば確実です。
既存形状で穴を追加できない場合は、吊り方向の工夫で逃がせるかを処理先と相談します。袋形状・穴の位置・外観面を写真や図面で示すと、吊り姿勢の提案を受けやすくなります。
確認ポイント
相談・判断の前に見ておくこと
✓
袋形状や行き止まりの穴・くぼみはどこか
✓
吊った姿勢で、液が抜ける向きに穴があるか
✓
水抜き穴を追加できるか、吊り方向で逃がすか
詳しく知る
背景を掘り下げるページ
ほかの質問