業者移管の進め方

めっき業者を変更するときの確認項目

処理終了、納期悪化、品質不安、価格改定などで業者変更を考える場合、同じ処理名を伝えるだけでは不足します。現行仕様と比較条件を整理します。

移管で起きやすい差

移管時にずれやすい4項目

仕様差

膜厚、後処理、色調、環境資料が現行とずれる

外観差

色ムラ、治具跡、擦れ、白錆の許容基準が違う

組付け差

ねじ、圧入、摺動部で寸法影響が出る

物流差

梱包、乾燥、保管、輸送で品質が変わる

チェックリスト

候補先へ伝える情報

現行図面

現行品サンプル

検査成績書

過去不具合

梱包仕様

年間数量

希望移管時期

顧客承認の要否

業者移管の比較フロー

現行品を基準に、候補品の仕様差、外観差、機能差を同じ条件で比較してから承認へ進めます。

移管の流れ
01

現行品

図面、現物、検査書、梱包、過去不具合を集める。

02

候補先確認

処理可否、設備制約、標準仕様、資料対応を確認する。

03

試作比較

色調、膜厚、治具跡、組付け、梱包を並べて見る。

04

差分判断

許容できる差と、図面・顧客承認が必要な差を分ける。

05

初回量産

初回ロットの検査頻度、承認条件、切替日を決める。

比較表

現行品と候補先を同じ目線で比較する

業者変更で起きる失敗の多くは、処理可否だけを見て、現行品との比較条件が曖昧なまま進むことです。 仕様、外観、機能、物流、供給を同じ表で確認します。

現行品と候補先サンプルを並べて比較する検査台のイメージ

現行品と候補品を同じ条件で並べる

色調、膜厚、組付け、梱包、検査書の出方を揃えて見ることで、同じ処理名でも起きる差分を早く見つけられます。

色調膜厚組付け梱包
比較項目現行で確認すること候補先で確認すること比較方法
処理仕様現行処理名、膜厚、後処理、規格、顧客指定対応可能範囲、代替案、追加確認事項図面、現行検査書、候補先の回答を並べる
外観色調、光沢、治具跡、擦れ、白錆の許容試作サンプル、限度見本、外観検査条件現行品と候補品を同条件で比較する
機能ねじ、圧入、摺動、導通、防錆要求膜厚管理、マスキング、検査方法組付け確認、ゲージ確認、必要箇所の測定
物流梱包、乾燥、入数、保管、輸送方法標準梱包、指定梱包可否、納入形態白錆、擦れ、混入を想定して梱包を確認する
供給リードタイム、ロット、繁忙期、停止リスク試作対応、量産能力、立上げ時期初回、量産、緊急時の条件を分けて確認する

移管の進め方

量産移管を急ぐほど、手順を分ける

すぐに切り替えたい案件でも、確認を飛ばすと初回ロットで手戻りが出ます。現行情報、処理可否、比較、承認を分けて進めます。

01

現行情報を集める

図面、現行品、検査書、過去不具合、梱包を一つにまとめる。

02

候補先へ処理可否を確認

処理名だけでなく、サイズ、数量、品質条件、移管理由を伝える。

03

試作と比較

外観、膜厚、組付け、梱包、資料の出方を現行品と比べる。

04

承認条件を決める

顧客承認、社内承認、初回ロットの検査頻度、切替時期を確定する。

よくある質問

よくある確認事項

同じ処理名なら移管できますか。

処理名が同じでも、膜厚、後処理、外観基準、梱包条件で差が出ます。現行品との比較が重要です。

現行業者の情報が少ない場合はどうしますか。

図面、現物、検査書、納入仕様、過去不具合から逆算して確認項目を作ります。

量産移管で最初に見るべき点は何ですか。

処理可否、品質基準、初回サンプル、承認プロセス、供給能力を分けて確認します。

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